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ヤマアラシという、体に針のような毛を持った動物がいます。
冬の寒さに震えていたヤマアラシは、 お互いに温め合おうと体を近づけました。
ところが近づきすぎると、お互いのとげが相手を刺すので痛くて近づけません。
そこでいったん離れるのですが、寒くてたまらないので、また近づきます。
するとまた、お互いのとげが刺さって傷つくのです。
この繰り返しを通して、ヤマアラシはお互いに程よい距離を見つけたという話です。
私たちは、独りでいると寂しいので誰かを求めます。
ヤマアラシが仲間を見つけて近づいたように、自分と気の合う人や、話が合う人に近づいていきます。
ところが、近づき過ぎると、相手の嫌なところ、気になるところが見えてきます。
「この人なら理解してくれる」という期待が裏切られて
「どうして分かってくれないの?」という思いから、お互いを傷つけ合うことになってしまうのです。
これ以上、傷つくのが辛いので、相手と離れて独りになると、また寂しくなります。
誰しも、そんなジレンマに悩んだことがあるのではないでしょうか。
どうしたらお互いが傷つかない、程良い距離を保つことができるでしょうか?
ヤマアラシのジレンマ🦔
新世紀エヴァンゲリオンTVアニメ第4話でも、赤木リツコ博士が話していたやつです。
求めあって傷つけあって
それでも人間はトゲが刺さりながらも他人を求めるのです。
トゲが刺さらないよう、全ての他人との関わりを絶って距離を保つ人もいますし、
トゲをもろともしない屈強な精神を持ち、誰とでも打ち解け、誰とでも温め合うことができる人もいます。
あなたはどっち?
黄色のベンザ?それとも青?銀?